武元伸次展

KARI2007-07-02

盛岡を流れる中津川渓流に沿って
季節天候の移り変わり上下二点展示で対比
同じ場所アングル minimalism 
動かずに止めて揺れ動く川の表情だけを撮った展覧会
銅版画みたいな輝く質感と評されてた
パラジウムプリント技法を選択
純然たる写真家とは違う遠い視点
フィルターを超えた先を見すえた高い視線が感じられた
細やかに写された川沿いの何でもが川の形を更に浮きぼらせて立体的に迫る
それは日々の空気感、鮭の流れ着く命の川ゆえの情感か 
空間デザイン的 想起喚起色々
動かずに静かに雄弁に語る写真の真骨頂を見た気がした
やさしい張り詰めた緊張感
高貴な清涼感に包んだ数点の作品の連続に心底感嘆
真似できない繊細な細やかさ
近つけば遠ざかる
先行く高い視線に舌打ちつきつつ
感覚の似すぎに苦笑いした
(案内状を写メ撮影)