白い戦争

悪い夢を見た
恐怖政治が横行する中
我々義勇軍
傾斜の激しい白の
ボコボコしたテンピュールの地上をただ歩く
全然進まない
頭上には白い太陽が球体で燦々と光り極寒
手に届く位で空がやたら低い
全てが真白く四次元の世界
仲間が次々白い血を流し
顔だけ白く焦げて死んでいくので焦るが
悲しくはない事に
怒り泣き叫ぶとパタパタ向かってくる白い丸い輪が消えてくので懸命に叫ぶ
時折でかい輪が伸縮しながら球体の形で転がってくるが
スポンジ状で痛くない
急に視界が上から見た
地上になったり忙しい
それがやたら気持ち悪く
息苦しい閉塞感と寒さで
だんだん声がでなくなる
死ぬのかな?
なぜか規則正しい突起が体にちょうど
うつぶせでなにかに踏みつけられて動けない
足から突然溶け出して慌ててると
上空から普通にピストルの音が
撃たれた
思いっきり飛び起きた
つもりが金縛りで動かない
もがいた末
電気をつけ一服
再度眠ると
また白いのが
思いっきり飛び起きた
寝てない